公開講演(4/26):グローバル化と日本国憲法の課題 (慶應義塾大学法科大学院教授 山元 一)

2019-04-18

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4月26日(金)3:10-4:40

国際基督教大学 東ヶ崎潔記念ダイアログハウス国際会議室

グローバル化は様々な面において日本社会とその基本的な枠組みを定める日本国憲法にも変革を迫っている。グローバル化は,日本国憲法に対して,どのような対応を迫っているのだろうか、ということは常に検討しなければならない課題である。すなわち、現代日本社会においては、憲法のmodernisation / moderniser 〔アップデート〕の必要性の検討が求められている。その結果、必要とされているものは、Constitution 3.0 ともいえるものではないだろうか。グローバル市民社会の具体的内容には、個人の尊重を基軸とする様々な自由の保障とともに、現代社会が抱える構造的弱者(少数民族,LGBT,宗教的マイノリティー,障害者,女性と男性との対等なパートナーシップ,経済力を背景とする教育格差の是正)に対する温かい配慮が必要である。また、民主主義的で能率的な統治機構の構築と運営とともに、グローバル化した国際社会における平和と人権のための国際的貢献が必要である。 本公開講演は、グローバル化と人権に関する研究を国際的に行っている山元一教授が最新の研究を踏まえて現代社会における憲法の在り方を真剣に模索する必要について検討するものです。広く本学学生のほか、教職員、市民の方とともに対話し、ともに考える機会としたいと思います。

講演者:慶應義塾大学法科大学院教授。専門はフランスの憲法思想、現代憲法理論の研究です。現在力をいれて研究しているのは、グローバル化の進展によって、憲法学、国家に関する基礎理論・人権論・統治機構論はどのような課題に直面しているのか、というテーマです。英語やフランス語の文献を参照しながら、どのような理論的可能性があるのか、検討しています


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