時代を聞く ―戦争、公害、原発―

2011-11-15

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時代を聞く
戦争、公害、原発
LISTENING TO THE NOW:
OKINAWA, MINAMATA & YOKKAICHI, FUKUSHIMA

日時:2011年11月5日(土)13:30-18:00
場所:国際基督教大学本館262号室
参加費:無料

講演「水俣病事件をいま考えることの意味」
川本愛一郎(水俣市立水俣病資料館語り部)シンポジウム「語りつぐために」

シンポジスト:
伊藤三男(四日市再生「公害市民塾」)
上間かな恵(佐喜眞美術館)
川本愛一郎(水俣市立水俣病資料館語り部)
樋口健二(フォトジャーナリスト)

司会:
池田理知子(国際基督教大学)
田仲康博(国際基督教大学)

2011年3月11日、巨大地震と津波が東北地方を襲った。多くの人命が失われ、沿岸部の市町村が壊滅的な被害を被った。福島第一原発では深刻な状態が続いていて、いまだに収束の糸口さえ見えていない。放射能汚染の実態についてデータを出し渋る東京電力や政府の対応に批判が集まり、原子力偏重のエネルギー政策を見直す意見も出始めてはいるが、それはまだ一部にとどまっている。福島に限定して汚染を語りがちなメディアの近視眼的な報道姿勢も問題にされるべきだろう。
今こそ私たちは、水俣や四日市や沖縄の教訓を思い起こす必要がある。経済成長と裏合わせになって進行してきた弱者切り捨て。中央(東京)と周辺部にある構造的差別。そして「当事者」のみに問題を押し付けて顧みなかった思考の貧しさ。水俣や四日市や沖縄の声は、それらの問いを今なお私たちに突き付けている。さまざまな問題に警鐘を鳴らす語り部たちの声を無視してきたことの延長線上に「フクシマ」がある。
社会全体を覆う思考停止の状態から抜け出して、未来を志向する必要がある。そのためにまず、それぞれの現場で語り継ぐ仕事をされている方々をお招きして、「時代の声」に耳を澄ますことから始めてみたいと思っている。

主催:国際基督教大学アジア文化研究所

使用言語:日本語

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