日本・インド交流50週年特別プロジェクト

2007-06-02

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日本・インド交流50週年特別プロジェクト
Japan-India Friendship Year Activities

Saturday June 2, 2007
Deffendorfer Memorial Hall, International Christian University

2007年は日本とインドが文化協定を締結してから50周年にあたり、「日印交流年」として
様々なイベントが国内外で催されます。ICUアジア文化研究所ではこのたび国際交流基金の助成、インド大使館の後援をうけ、本学における交流50周年の記 念イベントとして連続公開講座と国際シンポジウムを中核に据えた特別プロジェクトを実施することになりました。公開講座では依然として日本から「遠い」インドについて学ぶために、駐日インド大使をはじめ内外から様々な講師をお招きします。近年政治的、経済的にイン ドは注目され、日本との関わりも急速に深まっていますが、日本は古代からインドとの関わりにおいて非常に深い恩恵をこうむってきました。インドは大変な多 様性を内包し様々な複雑な問題を抱えながら世界にメッセージを送り続けています。ぜひその一端に触れてみませんか。公開講座は学部教育と連動して企画さ れ、春学期の授業内で開催されます。6月2日(土)に開催のシンポジウムでは、マハトマ・ガンディーとラビンドラナート・タゴールの思想を見直しつつ、日本へのインドからのメッセージの意味 を、学生・市民と共に考えることを目的としており、今日この思想を実践しているガンディー主義者をインドから招いています。公開講座と国際シンポジウムの両方にお招きするスンダルラール・バフグナーご夫妻は、長く社会改革運動に従事し、人びとの生活を根底から破壊するインド・ ヒマラヤ地方の自然破壊に徹底的に反対してきました。ご夫妻の生き方、最も貧しく苦しんでいる隣人への奉仕というガンディー主義のエッセンスを実践してき たものです。グローバル化がもたらしている深刻な問題について、地に足のついた活動からのメッセージを受けとめることが今日私たちには必要ではないでしょうか。そして 日本とインドの文化交流の実践を通して、現代における真の豊かさとは何かともに考えませんか。みなさまの積極的なご参加をお待ちしています。

プロジェクト詳細:
1.連続公開講座
テーマ1.変動するアジアにおける日印関係を考える
(5/2, 5/7, 5/9, 5/11)

開催授業:General Education「アジア研究への招き」(山口富子、本郷好和、田仲康博)
https://subsite.icu.ac.jp/research/iacs/?p=178

5月2日(水)11:30-12:40 本部棟206
開会記念講演:
21世紀におけるインドと二本
ヘーマント・クリシャン・シン(駐日インド大使)同時通訳有り

5月7日(月)11:30-12:40 本館170
日印交流年への招き
野田英二郎(外務省参与「2007年インドにおける日本年」)

5月9日(水)11:30-12:40 本館170
ガンディー思想を考える
宇野彩子(ICU社会科学科非常勤講師、ICUアジア文化研究所研究員)

5月11日(金)11:30-12:40 本館170
これからの日印経済関係の展望
近藤正規(ICU国際関係学科上級准教授)

テーマ2.インドの多様性と統一性
(4/13, 4/20, 4/27, 5/10, 5/11, 5/17, 5/31)

開催授業:

SS「アジア史(南アジア)2」(宇野彩子)(4/13, 4/20, 4/27, 5/11)
https://subsite.icu.ac.jp/research/iacs/?p=173

H「音楽特別研究1」(伊東辰彦)(4/27)
https://subsite.icu.ac.jp/research/iacs/?p=174

IS「ジェンダーと社会構造」(田中かず子)(5/10)
https://subsite.icu.ac.jp/research/iacs/?p=175

IS「国際政治入門」(Temario Rivera)(5/17)
https://subsite.icu.ac.jp/research/iacs/?p=177

IS「国際社会学」(新津晃一)
4月13日(金)17:30-19:00 本館351
日印文化交流の過去・現在・未来 新津晃一(ICU名誉教授)

4月20日(金)15:10-16:50 本館351
ガンディー主義と環境運動―バフグナー夫妻のスワラージ追究
石坂晋哉(ICUアジア文化研究所研究員、龍谷大学アフラシア平和開発研究センターリサーチアシスタント)

4月27日(金)
第1部:「インド音楽入門」(13:50-15:00 本館402)
第2部:「日本とインドの音文化」(15:10-16:50 本館351)
T.M. ホフマン(天竺尺八奏者、日印音楽交流会代表)

5月10日(木)10:45-12:30 本館316
インドと日本の女性問題比較
カマヤニ・シン(フリージャーナリスト、NHK海外放送インド担当)

5月11日(金)15:10-16:50 本館351
インドの歌と文化――タゴール歌曲
奥田由香(タゴール国際大学卒業生、タゴール・ソング研究家)

5月17日(木)13:15-15:00  本館260
ラダビノッド・パル判事と東京裁判――歴史的な異議申し立て
V.ピント
(『エコノミック アンド ポリティカル ウイークリー』特派員、ICUアジア文化研究所研究員)

5月31日(木)10:45―12:30 本館205
グローバル化の進展に伴う環境保全運動:
インド・ヒマラヤ地域におけるチプコ運動とダム反対運動
バフグナー夫妻(社会運動家)

2.アジア文化研究所主催国際シンポジウム:
日印文化交流の今日的意味~グローバル化の中の真の豊かさとは~

日時 2007年6月2日(土)
場所 国際基督教大学 ディッフェンドルファー記念館西棟

開会挨拶 ケネス・ロビンソン(アジア文化研究所所長)

1 ガンディーとタゴールの思想 9:30~12:30
司会:葛西實(ICU名誉教授)
○ガンディーから見たタゴール
宇野彩子(ICU社会科学科非常勤講師)
○タゴールから見たガンディー――二人の真理観
古田彦太郎(タゴール国際大学講師)
○ラビンドラナート・タゴールと岡倉覚三(天心)
岡本佳子(アジア文化研究所準研究員)
○ラビンドラナート・タゴールと日本――詩人の洞察
V. ピントゥ(『エコノミック アンド ポリティカル ウイークリー』特派員)

2 真の豊かさとは何か 13:30~16:30
司会:新津晃一(ICU名誉教授)
○現代インドにおけるガンディー主義運動の実践例紹介
石坂晋哉(ICUアジア文化研究所研究員、
龍谷大学アフラシア平和開発研究センターリサーチアシスタント)
○インド・ヒマラヤ地域におけるチプコ運動とダム反対運動
バフグナー夫妻(社会運動家)
○あるガンディー主義経営者
本郷好和(ICU国際関係学科准教授)
○インド、日本文化の交錯点としてのスワラージ(意味の追究)
――マハトマ・ガンディー、田中正造と石牟礼道子
葛西實(ICU名誉教授)

レセプション 17:00~19:00 アラムナイ・ハウス

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