「アジアの宇宙観」

2002-12-21

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「アジアの宇宙観」

2002年12月21日
ICUディッフェンドルファー記念館西棟 多目的ホール

「生まれる宇宙と造られる宇宙 - 東西宇宙観の比較」
村上陽一郎(国際基督教大学大学院教授、科学史・科学哲学)
多くの文化圏が、自らの世界の開闢の様子を伝える神話を持っている。東西と言っても全般的な概観はここではとても不可能なので、日本の『古事記』および旧約聖書の創世記を題材に選び、前者を「生まれる宇宙」、後者を「造られる宇宙」の典型と捉えた上で、両者の持つ意味合いの違いを考えてみたい。

「インドの天文学と宇宙論」
矢野道雄(京都産業大学教授、インド学・科学史)
西洋の影響によって発達したインドの数理天文学は、伝統的宇宙論をどのように取り入れていったか。

「マンダラの宇宙観」
前田常作(武蔵野美術大学理事長、洋画家)
「マンダラ」は特に生きとし生けるもの全てが「共生」していることを図に示している。

舞踊「動く曼陀羅 - 黒川さんさ踊り、早池峰神楽」
近藤洋子(国際基督教大学講師・アジア文化研究所所員、体育学)
盛岡市周辺に伝承されている「さんさ踊り」の中でも、豊作の時にしか踊られず"幻のさんさ踊り"といわれている黒川さんさ踊りと、岩手県の霊峰早池峰山に伝わる、かつては山伏が修行のために舞ったという、日本を代表する神楽「早池峰神楽」の実演。

質疑応答司会 古藤友子(国際基督教大学教授・アジア文化研究所所長、中国語・東アジア思想史)

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