終了しましたシンポジウム「ICU教員住宅の歴史的環境を考える」

2021-01-15

カテゴリ:

「ICU教員住宅の歴史的環境を考える」

国際基督教大学(以降、ICU)構内に現存する教員住居群は日本の近現代住宅建築の礎を築いた二人の外国人建築家 W・M・ヴォーリズと A・レーモンド が 1950-60 年代にデザインを手掛け、今もなお、現役の住宅として活躍する稀有な建築群です。 本住宅群はその史的価値に加え、居住のための住宅としてだけでなく、学生や教員などの交流の場として多くの人が集う空間になっていたことからも、本住宅を調査することで生活と建築の本質的な関係を探る手掛かりになると考えています。 また、これら住宅群が並ぶ国分寺崖線(「はけ」)は東京都の重要景観形成軸に位置づけられるように、周辺地域の居住環境の形成過程という観点からも非常に興味深い立地にあります。このように、私たちは多彩な着眼点から教員住宅の調査・研究を行っております。そして本調査研究を通じて、これまでその実態があまり知られてこなかった教員住宅群の歴史的変遷や建築的特徴、生活の記録を整理し、ひいては、これからの教員住宅群のあり方を考える場として寄与できればと願っています。本報告会では約2年間に渡る調査・研究や設計課題での成果を二つのセッションに分け、計約3時間半のオンライン形式で行う予定です。

日時:2021年2月20日(土)13:00-16:30

@Zoom

セッション1/ ICU 教員住宅の特徴を読み取る

13:00-14:45(約105分)

司会進行 :石榑督和 (東京理科大学)
はじめに/本研究会の意義と目的の説明 :伊藤裕久 (東京理科大学)
報告1/ ICU 大学敷地及び周辺の変遷
報告2/教員住宅調査に関する大学所蔵資料
報告3/ W.M. ヴォーリズ及び大成建設設計による教員住宅
報告4/ヴォーリズ住宅建築の類似事例「山梨英和学院旧宣教師館」
報告5/ A・レーモンド設計による教員住宅
質疑

休憩(約10分)

セッション2/ICU教員住宅の保存・活用をめぐって

14:55-15:45(約50分)

司会進行 :大和田卓 (株式会社日建設計)
はじめに/出題内容及び各案の概要
提案1/武蔵野大地を体感するビジターセンター
提案2/豊かな森林環境を循環させるための木材工房
提案3/「庇」を活かした教員×学生×住民の集合場所
提案4/住み、集い続けるための家に向けて
提案5/山梨英和学院旧宣教師館の将来活用案
おわりに

全体ディスカッション

14:45-16:30(約45分)

コメンテーター:鈴木寛氏(ICU名誉教授)+鈴木節子氏/木内俊彦氏(東京大学)

お問い合わせ:

owada.takashi@gmail.com(大和田卓)
yu.kishi1980@gmail.com(岸佑)

主催:ICU教員住宅研究会

後援:東京理科大学工学部建築学科・ICUアジア文化研究所

詳細とご登録はこちらから

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScW-dXafklau0oRluzwkexaQwpMRyC4isE7GKhU6bJ9R7QkiA/viewform

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