終了しましたワークショップ「東アジアにおけるキリスト教と社会変動-その歴史と未来への展望-」
2022-11-07カテゴリ: イベント:シンポジウム , シンポジウム(2022)
アジア文化研究所では、来たる11月26日(土)に、ワークショップ「東アジアにおけるキリスト教と社会変動-その歴史と未来への展望-」をオンライン開催(Zoom)いたします。どなたでもご参加いただけます。参加をご希望の方は、以下の案内に記載されているURLからの事前登録をお願いします。
【概要】
東アジアのキリスト教は地域の社会変動の中で大きな役割を果たしてきた。植民地を体験した台湾・朝鮮・香港では、キリスト教が統治に苦しむ人々の救済の言説として深く入り込み、民主化運動の母体として大きな役割を果たした。一方で、欧米諸国のアジア進出とも不可分であったキリスト教は、ナショナリズムと対立するものとしてもしばしば認識され、中国ではこれを排斥する動きが繰り返し発生すると同時に、中国人自身の手による教会運営をめざす試みが続けられてきた。さらに日本の場合、植民地統治およびこれを前提とした伝道の姿勢を展開した教会が存在する一方で、これを批判する牧師も存在した。
このワークショップではこのように多様な側面を見せた東アジアのキリスト教を、その社会との関わりという視点から再考するものである。台湾キリスト教の人類学的研究を行っている藤野陽平氏(北海道大学)、中国を初めとする東アジアのキリスト教における「他者認識」の研究を進めている金丸裕一氏(立命館大学)、神学研究を踏まえてキリスト教刊行物『上毛教界月報』における植民地統治批判に関する分析を行っている松本周氏(宮城学院女子大学)、香港および中国のキリスト教研究を進めてきた松谷曄介氏(金城学院大学)をゲストレクチャーに招き、東アジアでキリスト教の果たした役割をふり返りつつ、米中対立が深まる中でICUの果たすべき使命を考えたい。
【プログラム】2022年11月26日(土)13:00〜18:00
趣旨説明 13:00〜13:15
講演1&質疑 13:15〜14:15 藤野陽平(北海道大学・准教授)
「台湾のキリスト教にみる東アジアの近代化、植民地化、民主化の動き」
講演2&質疑 14:15〜15:15 金丸裕一(立命館大学・教授)
「民国期中国人クリスチャンの日本イメージ」
講演3&質疑 15:30〜16:30 松本周(宮城学院女子大学・准教授)
「柏木義円らのキリスト教的公共意識-国家政策への異議申し立て-」
講演4&質疑 16:30〜17:30 松谷曄介(金城学院大学・宗教主事)
「香港と中国大陸におけるキリスト教-民主化運動との関係から-」
総合討論 17:30〜18:00
【主催】国際基督教大学アジア文化研究所
【共催】国際基督教大学キリスト教と文化研究所
【協賛】JEF21世紀財団
【言語】日本語
【参加費】無料
【会場】参加ご希望の方は、以下のアドレスより事前登録をお願いします。
https://forms.gle/1wqFMCiFSZyx8mGTA
皆さんのご参加をお待ちしています。