NEWシンポジウム「歴史のなかの多摩と東アジア: 開発とリーダーたち」
2024-09-23カテゴリ: シンポジウム(2024)
アジア文化研究所では来たる12月7日(土)に、シンポジウム「歴史のなかの多摩と東アジア: 開発とリーダーたち」を開催いたします。
学内・学外にかかわらず、どなたでも事前登録の上でご参加いただけます。
登録締切は12月4日(水)までとなっております。みなさまのご参加を心よりお待ちしています。
【タイトル】「歴史のなかの多摩と東アジア: 開発とリーダーたち」
【日時】2024年12月7日(土)13:00~18:30
【会場】国際基督教大学三鷹キャンパス本部棟 206号室
【主催】国際基督教大学アジア文化研究所
【言語】日本語
【参加費】無料(要参加登録)
※以下のリンクより事前登録をお願いします。
https://forms.gle/EUWK1t53sv7hEzL96
【登壇者】 ※変更の可能性あり。
呉密察(元台湾大学歴史系教授、前国立故宮博物院院長)
宮内肇(立命館大学 文学部 准教授)
佐藤仁史(一橋大学大学院 社会学研究科 教授)
三野行徳(昭和女子大学 人間文化学部 専任講師)
花木知子(府中市郷土の森博物館 学芸員)
【概要】
東アジアは人々の移動と開発によって形作られてきた社会である。とくに18世紀~20世紀にかけては、人口の増加を支えるべく積極的な耕地の開発と治水事業が行われた。中国の沿海地域および台湾においては、様々な文化的背景を持つ人々が開墾事業を進め、灌漑施設の整備がなされた。また河川を活動の舞台とする人々の生活は、特徴的な宗教信仰を生み出した。
ひるがえって日本の歴史を考えた場合、江戸幕府の財政立て直しを目的として行われた武蔵野台地における新田開発は、人々の暮らしに大きな影響を与えた。とくに多摩郡押立村(現府中市押立町)の名主だった川崎定孝(平右衛門)は、開墾および治水事業を進めた功績を幕府に認められて旗本身分となり、美濃地方の代官を経て大岡忠相(江戸町奉行)の右腕として活躍した。
本シンポジウムは東アジアの地域開発を担った地域リーダーの活動とその思想を、幅広い視点から比較する。18世紀に米の搬出を目的に移民の入植と開発が進んだ台湾、同族組織としての宗族が中心となった地方「自治」がめざされた広東、長江デルタの開発をベースに水上生活者を含む多様な文化を生んだ江南地方の三つのケースを取り上げる。そして中国沿海部の新田開発と治水事業、人々の生活を支えた自治組織の形成と宗教信仰について、武蔵野台地の実情を熟知しながら開発を進め、農民から武士への身分上昇を果たした川崎定孝の例と比較しながら検討する。
問い合わせ
アジア文化研究所(asian@icu.ac.jp | 0422-33-3179)