AsianForum 124th "The Allure of Loneliness: Suffering and Longing for Self-Differentiation in the Modern Era"

Tuesday,January 26,2010

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124th
Tuesday, January 26, 2010
14:00-15:00
Room 251, Honkan, ICU眞嶋亜有 (Majima Ayu)
ハーバード大学アソシエイト/国際基督教大学非常勤講師
「孤独とはなにか ー この、人を魅了し、さいなませるもの ー」
(“The Allure of Loneliness: Suffering and Longing for Self-Differentiation in the Modern Era”)

なぜ人は孤独に魅了され、そして、さいなまれるのか。桑原武夫(1904―1988)によれば、孤独とは「近代の概念」という。「自由」と「個人」という二つの観念によって発生するものだからである。また孤独とは、「自己の差別化」と深い関わりをもっている。自己の差別化には優劣意識がつきまとう。優劣感情とは、表裏一体のものであり、優越感のみ持つことも、劣等感のみ持つこともできない。そして優越感は恐れを生み、劣等感は怒りをともなう。他者依存による自己承認は常に不安定なものとなるからである。本講演では、人を魅了させ、苦しめさせる孤独とは何か、自己の差別化と優劣意識を手がかりに、近現代の孤独をめぐる諸相を通じて論じたい。

Lecture in Japanese

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