アジアンフォーラム 145th 「「文化遺産」の旗のもとに ― カンボジア、アンコール遺跡を巡る幾つかの言説 ―」

2013-01-15

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145th
2013115 火曜日
14:00-15:00
東ヶ崎潔記念ダイアログハウス 中会議室 203, 204号室

田畑幸嗣(Tabata Yukitsugu
上智短期大学/ 東南アジア考古学・美術史

「文化遺産」の旗のもとに
カンボジア、アンコール遺跡を巡る幾つかの言説
(Under the banner of Cultural Heritage:
Discourse on the Angkor Historical Monuments in Cambodia)
インドシナ半島の南側に位置するカンボジアは、1953年に独立してから現在までの約60年間で、クーデターや内戦により5回も政治体制が変更 され、そのたびに国名と国旗とが変更されましたが、国旗には常にアンコール・ワットが描かれていました。アンコール・ワットに代表されるアコー ル遺跡は、カンボジア国民文化の精華であるとされ、ナショナル・アイデンティティの表徴であり続けて来ました。
報告者はこれまで、カンボジアでの長期にわたる文化遺産の研究と保存、そして遺跡保護のための啓蒙活動に取り組んできましたが、そのなかでアン コール遺跡を巡る様々な問題に直面してきました。今回の報告では、こうしたアンコール遺跡を巡る言説や実際に起きた事件などを紹介しながら、文化 遺産としての、国民文化としての「アンコール遺跡」がカンボジア社会でどのような役割を果たしているのかについて検討してみたいと思います。

発表言語: 日本語

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