アジアンフォーラム 132th 「徂徠学派と国学の文学思想における人情と共同体」
2011-06-14132th
2011年6月14日 火曜日
14:00-15:00
東ヶ崎潔記念ダイアログハウス 中会議室 203, 204号室
Peter Flueckiger (ピーター・フルッキガー)
Pomona College, Associate Professor
「徂徠学派と国学の文学思想における人情と共同体」
(原題:Human Emotions and Community in the Literary Thought of the Sorai School and Kokugaku)
「人情」という概念は多くの徳川時代の思想家の人間観と社会観で中心的な役割を果たした。儒学者荻生徂徠(1666-1728)も徂徠を批判した本居宣長(1730-1801)のような国学者も自然の感情が人間の本性の核心だと主張し、感情的な人間関係が調和的な社会の必要条件だとも主張した。これらの思想家は人情の表現やコミュニケーションにおける詩歌の独特の機能を強調し、詩歌が調和的な社会を成立させるためには不可欠だと思った。この発表では、徂徠学派と国学の文学論を探求し、これらの思想家がいかに自然の感情を尊重しながら、感情の調整や社会化の必要性も唱えたかについて論じる。
発表言語: 英語
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