アジアンフォーラム 130th 「津波と復興--岩手県釜石市での10日間のボランティア経験から--」

2011-04-19

カテゴリ: ,

130th
2011419 火曜日
14:00-15:00
東ヶ崎潔記念ダイアログハウス 小会議室 201, 202号室

西田昌之 (Nishida Masayuki)
オーストラリア国立大学太平洋アジア研究科博士課程 / アジア文化研究所準研究員

「津波と復興--岩手県釜石市での10日間のボランティア経験から--
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は、誘発された津波によって数多くの人命が奪われる未曾有の災害となりました。福島第一原子力発電所の事故も依然として予断を許さない状況下で、災害に見舞われた方々は苦しい生活を強いられています。生活再建に向けて様々な復興支援策が講じられるなか、人的支援であるボランティア活動への関心は急速に高まっています。しかし、現地での活動を希望する声が多くあがる一方で、慎重さを欠いた行動の危険性も指摘されています。
そこでアジア文化研究所では、経験者の知識と体験を共有するために、ICUの卒業生であり、今年4月2日から12日にかけて被災地である岩手県釜石市でボランティア活動をおこなった西田昌之さんによる活動報告会を実施することにしました。環境人類学を専攻する西田さんは、北部タイ農村のフィールド調査をおこなう傍ら、2004年のスマトラ島沖地震による津波災害に際しては、現地に赴いてボランティア活動に従事しました。その活動が縁となり、2007年には被害の甚大な北スマトラ州ニアス島との交流プロジェクトを発足、三鷹市とICUを活動拠点として講演会や展覧会を開催し、市民と学生に災害復興のありかたを考える国際交流の場を設けてきました。
今回の報告会では、こうした経験を積んできた西田さんの釜石市での10日間の活動報告を通じて、被災地ボランティアの現実と今後の活動、そしてより長期的な復興支援のありかたを、来場者の方々とともに考える機会にできればと望んでいます。

発表言語: 日本語

    Copyright © 2018 ICU International Christian University - All Rights Reserved
    アジアンフォーラム 130th 「津波と復興--岩手県釜石市での10日間のボランティア経験から--」 アジア文化研究所  Jp sitemap  En sitemap