【CGS秋学期読書会】 日本現代文学におけるケアを考える
2021-10-11ICUジェンダー研究センター(CGS)では毎学期、学生およびCGSスタッフ主催で一冊の本をみんなでじっくりと読む、読書会を開催しています。ひとりで読むには難しい本も、みんなで読めば大丈夫。わからない部分をお互いにシェアしながら、楽しく読み進めましょう!
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2021年11月14日(日)14時から、国際基督教大学のジェンダー研究センターが、作家の深沢潮さんと山崎ナオコーラさんをお招きし、日本文学におけるジェンダーとケアについてのオンライン・イベントを開催します。
この対談に向けて、深沢潮『乳房のくにで』(双葉社、2020年)と山崎ナオコーラ「父乳の夢」(『肉体のジェンダーを笑うな』集英社、2020年)をジェンダーの視点から読むオンライン読書会を開催します。
小説は各自で入手をお願いいたします。
日時
10月20日、10月27日、11月3日水曜日のランチタイム(12時40分から13時50分まで)
言語
日本語と英語
担当者
レティツィア・グアリーニ(助教)。ご興味のある方はguarini.letizia@icu.ac.jpまでご連絡ください。
ZOOMを用いて開催します。
作品紹介
『乳房のくにで』
困窮していたシングルマザーの福美は、娘を育てられるかどうかという不安を抱きながらも、母乳だけはあまるほど出続ける。ある日、母乳を欲しがる家庭に母乳を届けるナニィ(乳母)として雇われることになる。すると、昔福美をいじめていた同級生の政治家一家から、ナニィの指名が入る。
母乳によって「母親失格」とされる女と母乳によって母性を強調する女の対峙を描いた長編小説。
「父乳の夢」
もし父親から母乳が出たら? 母乳の出が悪かった今日子は、母乳と粉ミルクを併用して授乳していたのだが、ある日夫の哲夫の胸から"父乳"が出るようになる。仕事に早く復帰したい妻に代わって、夫が育児に専念することに。
母性愛神話を覆しながら新たな父親像を提示する短編小説。