Knowledge and Learning in East Asia: Bringing Traditions into the Future
Saturday,November 23,2013Categories: Symposium , Past Symposium (2013-2017)
国際基督教大学アジア文化研究所・日本東アジア実学研究会共催
勉誠出版後援
第12回 東アジア実学国際学術大会
東アジア世界の「知」と学問 ―伝統の継承と未来への展望―
Knowledge and Learning in East Asia: Bringing Traditions into the Future
大会開催日:2013年11月23日(土)・24日(日)
会場:国際基督教大学東ヶ崎潔記念ダイアログハウス2階国際会議室
今回の大会はテーマを「東アジア世界の『知』と学問―伝統の 継承と未来への展望―」とした。
「学問」「学び」という緩やかな括りで、東アジア世界において「知」の営みがどのように展開されてきたのか、
またそれを将来に向けてどのように継承・発展させてゆくかを討議する。東洋における「知」と学びのかたちは、
思惟様式から表現形態に至るまで西洋的な「知」のあり方とは本質的に異なる。西洋近代以降の学問知から
抜け落ちた東洋の「知」と学びの伝統を再検討し、それを将来世代の人達に向けて発信したい。
(国際基督教大学アジア文化研究所所長 小島康敬)
プログラム (各発表は紹介・質疑応答(5分目安)を含む)
11月23日 | (司会 古藤友子、別所興一) |
10:00-10:10 | 挨拶 |
小島康敬(国際基督教大学アジア文化研究所所長) | |
10:10-10:40 | 基調講演 |
始めに心ありき:実心実学の認識論 | |
小川晴久(日本東アジア実学研究会会長) | |
10:40-11:10 | 基調講演 |
中国古代の「知」の性質と学問 | |
張践(中国実学研究会会長、中国人民大学) | |
11:10-11:40 | 基調講演 |
儒教文化圏における「知」の進展と退縮 | |
金彦鍾(韓国実学学会会長、韓国高麗大学) | |
11:40-13:00 | 昼食 |
13:00-13:30 | 中国の「反知性主義」思想の根源と原因を論じる:先秦時期の儒道の知識論思想に基づく |
王杰(中国中央党校) | |
13:30-14:00 | 「百工の知」と「士大夫の知」を簡単に論じる |
汪哲(中国上海交通大学) | |
14:00-14:30 | 18世紀郷村知識人の自我構成:魏伯珪の場合 |
金文鎔(韓国高麗大学民族文化硏究院) | |
14:30-15:00 | 村井琴山の琴学受容と「実学思想」 |
中尾友香梨(佐賀大学) | |
15:00-15:30 | 休憩 |
15:30-16:00 | 『毛詩品物図考』の出版と日中書物交流 |
陳捷(総合研究大学院大学) | |
16:00-16:30 | 1711年の辛卯通信使行と加賀藩の学術交流:加賀藩文士・伊藤薪野を中心に |
河宇鳳(韓国全北大学) | |
16:30-17:00 | 中国伝統視野の「徳」と「知」 |
朱康有(中国国防大学) | |
11月24日 | (司会 小島康敬、大橋健二) |
10:00-10:30 | 渡辺崋山の学問観と教育思想:主に漢籍から得た学識と小関三英提供の蘭学情報との 関連・異同について |
別所興一(元愛知大学) | |
10:30-11:00 | 東アジアの伝統的な「知」の教育: 儒教的「教育」体系論と「実践知」 |
韓睿嫄(韓国朝鮮大学) | |
11:00-11:30 | フクシマと「無用」の哲学:熊沢蕃山とハイデガーにおける老荘的な脱Ge-stellへの道 |
大橋健二(日本東アジア実学研究会) | |
11:30-13:00 | 昼食 |
13:00-13:30 | 「知の問題」と「哲学の合法性」との関連: 「近代知」の反省にあるべき一視点について |
林美茂(中国人民大学) | |
13:30-14:00 | 実学視野から見る儒学知行学説 |
苗潤田(中国山東大学) | |
14:00-14:30 | 朝鮮王朝時代後期における女性と「知」の問題: 文字の問題を中心に |
朴茂瑛(韓国延世大学) | |
14:30-15:00 | 休憩 |
15:00-15:30 | 最近韓国での実学研究の現状と展望金 |
時鄴(韓国実学博物館館長) | |
15:30-16:00 | 中国思想の「徳性の知」を論じる |
単純(中国政法大学) | |
16:00-16:30 | 実生活の学問と芸術:与謝野晶子にみる |
古藤友子(国際基督教大学) | |
16:30-16:40 | 次回開催国挨拶(金彦鍾) |
16:40-16:50 | 閉会の辞(小川晴久) |