公開講演会「『国際法以後』とリベラルアーツ」

2024-08-31

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ICU EMERITUS PROFESSORS ASSOCIATION Inaugural Lecture
「『国際法以後』とリベラルアーツ」

Lecture:最上俊樹 名誉教授
Opening:John C Maher 名誉教授
Chair:W. Steele 名誉教授

言語:日本語(Q&Aセッションは日本語と英語で対応します)
場所:トロイヤー記念アーツ・サイエンス館 (1st Fl.)
日時:10月13日(日)14:00~15:30
形式:対面
以下のフォームから事前登録をお願いします。
https://forms.gle/GirhTQvoYHPTWLvNA

要旨

ロシアのウクライナ侵略、イスラエルによるパレスチナ占領、自治区ガザへの大規模攻撃。世界は国際法が堂々と破られるさまを見続けてきた。国際法はなぜこれほど無力なのだろう。しかし、国際法の実効性が脆弱なことは以前から明白であったし、そもそも国際法と呼ばれるものの中味も統一的ではない。にもかかわらず、そうした問題が真摯に議論されることはあまりなかった。本書が国際法を「奇妙な法」と呼び、国際法学を「奇妙な学問」と呼ぶのはそのためである。とはいえ、国際法学の内部で国際法の批判的検討が皆無だったわけではない。それはマルティ・コスケニエミ、アンソニー・カーティ、ロザリン・ヒギンズ、デイヴィッド・ケネディらによって担われてきた。本書では、こうした研究者の議論を整理・検討し、その成果を糧とすることで、既存の国際法の〈後〉に来るべきものについて、筆者独自の展望を切り拓いている。実効性なき国際法の構造的問題は、これ以上看過できないところまで来ている。国際法学の内部で批判が行われるだけでは不十分だろう。国際法の再構築は、決して法の専門家だけに委ねられるべき事柄ではないのである。(みすず書房『国際法以後』紹介文より)


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