公開講演会「アクティビズムを多様化するー障害や病をかかえるひとびとによるベッド・アクティビズム」

2024-02-15

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「アクティビズムを多様化するー障害や病をかかえるひとびとによるベッド・アクティビズム」

西田明美
イリノイ大学シカゴ校准教授 
障害&人間発達学部、およびに ジェンダー & 女性学部

日にち:2024年2月24日 (土)
時間:12:00-14:00
場所:Webinar ※ 事前登録制
以下のURLからご登録ください
https://icu.zoom.us/webinar/register/WN_9LS4utw3Rtub67uyD5gqVA
言語:英語 ※ 日本語同時通訳、日本語文字通訳(UDトーク)有
ご必要な情報保障等ございましたら、CGS(cgs@icu.ac.jp)までご連絡くださいませ。

ベッド空間がいかに社会運動、変革のための場となりうるだろうか?ベッドが休息の場であると同時に抑圧、虐待の場ともなり得るなか、障害がありまた人種差別を受けるひとびとはベッド空間からどのような社会批判、抵抗、そして変革を提示しているのか?10年にわたるアメリカにおけるケアについての研究をもとに今回ベッド・アクティビズムについての講演が行われます。公的介護の現場で介護を受ける側、提供する側の両側面からの研究、クィアの障害者コミュニティーによるインターディぺンダンスなケアグループ、そしてベッド空間におけるアクティビズムと多岐に渡ってのケアの研究と記録をもとにした発表です。

社会正義のアクティビズムはしばしば、アクティビズムはどうあるべきかについてのヒエラルキーと規範化を内包しています。例えば、直接行動や公的な場の占拠は、しばしば、抵抗の特徴的なしるしとして認識されています。講演者は、主流の運動にアクセスしにくい、病や障害をかかえる有色のひとびとのベッド空間から生まれる知恵を中心に置くことで、ヒエラルキー化/規範化したアクティビズムの考えに挑みます。生産性や運動の成果を単一的に強調するのではなく、社会変革の実践のプロセスに焦点を移行することで、ベッド空間から、障害や病をかかえる有色のひとびとは、誰が社会変革のアクティビズムのリーダーそして知識を持つ存在として見做されるのかという覇権的な考えに挑戦します。

ベッド・アクティビズムとは何か、メインストリームの社会運動からしばしば除外される障害者のベッド空間から生まれる知恵を中心に置くことで、どう社会運動は変わっていくかを本講演では考えます。
 

西田明美 プロフィール
研究、教育、アクティビズムを通じて、障害者差別と人種差別、女性、クィア、トランス差別などの関係性を調査する。これらの方法を用いてディサビリティ・ジャスティスの活動(Disability Justice Activism)へも貢献をしている。『ジャスト・ケア (Just Care: Messy Entanglement of Disability, Dependency, and Desire)(テンプル大学出版, 2022)の著者であり、本作のなかで、公的医療プログラム、草の根の相互扶助のケアグループやベッド・スペースのアクティビズムについて考察している。アメリカ イリノイ大学シカゴ校にて准教授を務めるかたわら、全米的にディサビリティ・ジャスティス(Disability Justice Activism)を提唱している。

お問い合わせ:ジェンダー研究センター (cgs@icu.ac.jp)

主催:ジェンダー研究センター (Center for Gender Studies)
共催:平和研究所 (Peace Research Institute)

企画・運営:浜崎史菜、葛原千景、文可依

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