NEW『CGSジャーナル16号特集研究論文/創作エッセイ募集のお知らせ』(2021年3月発行予定)

2020-05-26

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【Call for Papers・研究論文/創作エッセイ募集:「危機におけるフェミニスト/クィアのユートピアとディストピア」

国際基督教大学ジェンダー研究センター発行『ジェンダー&セクシュアリティ』16号(2021年3月発行予定)では、特集としてフェミニスト/クィアの問題系とユートピアとディストピア概念の交差に関する研究論文と創作エッセイ(日本語または英語)を募集しています。

注:『ジェンダー&セクシュアリティ』では、上記の特集以外のテーマでのジェンダーやセクシュアリティに関する研究論文と研究ノートの募集も例年通り行なっています。(8月31日〆切)。

特集について:

現在私たちが経験している危機は、すべての人に例外なく影響を及ぼす規模のものです。しかし過去の経験から私たちは、危機の時により脆弱な立場に置かれる人たちがいることも知っています。家父長制、異性愛主義、人種差別、障がい差別の蔓延するこの社会は、元から存在した脆弱性を増幅させてしまうのです。地球規模の危機がなかったとしても、女性やLGBTQI、有色人種、また障がいをもつ人は、経済的不安や医療・教育へのアクセスの制限、家族不和、家庭内暴力などの問題に時に複層的にさらされていましたが、危機はそれらの危険を高めてしまいます。言い換えれば、私たちの社会は、既に以前からディストピアなのです。

したがって、現在ますます必要とされているのはこれらの不平等に挑戦することを可能にし、新しい可能性や未来を思い描かせてくれる、想像力と概念的なツールです。それは今回の新型コロナウイルス感染症の危機にとどまらず、ジェンダー、セクシュアリティ、人種、障がいの有無などによって不平等に割り振られている脆弱性をも覆す力です。フェミニズム的、またクィアな近未来のナラティブ、つまりフェミニスト/クィアのユートピアとディストピアというジャンルは、この挑戦を可能にする言葉を紡いできました。

特集ではこのジャンルに注目し、研究者、活動家、著述家の方々に、フェミニスト/クィアの問題と交差するユートピア的・ディストピア的思想の批評的可能性について対話する場を提供したいと考えています。この特集が、オルタナティブな未来を想像し実現させるための知的リソースとなることを期待しています。

本特集では、研究者、活動家、アーティストの方々による学術論文あるいは独創的な創作エッセイの投稿をお待ちしています。テーマは以下に例を挙げてありますが、これ以外のものも歓迎します。

- 芸術、文学、映画などの表象文化におけるディストピアやユートピア的想像力とジェンダー、セクシュアリティ、人種、障がいの交差

- スペキュレイティブ・フィスションやSF作品におけるジェンダー、セクシュアリティ、人種、障がいの表象

- フェミニズム/クィア理論におけるのユートピアとディストピアをめぐる議論

- フェミニズム/クィア理論における「時間性」(テンポラリティ)をめぐる議論

- 危機におけるフェミニスト/クィアの政治

- 危機におけるフェミニスト/クィアの倫理

- 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とフェミニスト/クィアの政治

- フェミニスト/クィアの政治における健康と医療

- フェミニスト/クィアの思想・政治・表象における「脆弱性」

- ジェンダー、セクシュアリティ、人権、階級、障がいと自己責任論・贖罪の認識論

締切:2020年08月31日(月)

投稿原稿(研究論文やノート)は編集委員会の事前審査と、査読者二名による査読を経て、編集委員会が採否を決定します。創作エッセイの場合は編集委員会が審査し採否を決定します。

投稿規定

投稿はメール送信で受け付けます。投稿規定の詳細は『ジェンダー&セクシュアリティ』15号(2020年3月)の巻末をご確認ください。(https://subsite.icu.ac.jp/cgs/journal/

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