怒りと回復の力:クィア/フェミニスト読書会 3回

2025-02-03

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CGSは、「権力としての怒り」をテーマとした第3回読書会を開催する。
さまざまな形の暴力が振るわれ、世界の指導者たちの憎悪に満ちた言説が飛び交う不確かな時代、多くの人々が無力感、恐怖、そして怒りを抱えています。しかし、その怒りをどのように活かせばよいのでしょうか。このリーディンググループでは、怒りを力や回復力の源とする作品を読み解きます。

3回の会合では、ダグラス・クリンプの 「哀悼と戦闘」(Mourning and Militancy)1989年)(訳:笹田直人を読みます。本論文でクリンプは、エイズ危機の中で喪失と活動の間に生じる緊張関係を考察し、それらが相互に絡み合いながらも矛盾するものであると論じています。フロイトの視点を用いながら、個人的な喪失、社会的なスティグマ、自らの死への恐れが、いかに喪の作業を複雑にしていたかを探りつつ、活動が喪失への対応であると同時に、それを覆い隠す手段ともなっていたことを指摘します。また、クリンプは「悲しみを直接政治的行動へと変換すべきだ」とする考え方を批判し、「正常な状態」など存在しない世界において、喪の作業の重要性を強調しています。

(テキストは英語版と日本語版の両方を用意します)

参加対象者: ICUの全学生で興味のある方

日程:
1
23日(木)昼休み 12:40-13:50 -- 「シャモニー村の上のヴィクター・フランケンシュタインへ、私の言葉 トランスジェンダーの怒りをパフォームする」
1
30日(木)昼休み 12:40-13:50 -- 「私は大統領がほしい」
2
6日(木)昼休み 12:40-13:50 -- 「哀悼と戦闘」
2
13日(木)昼休み 12:40-13:50 -- 読書内容未定

言語: 英語と日本語

会場: CGSERB 301

コーディネーター:
アナ・タットン(CGS研究所助手)、浜崎史菜(CGS特任助教)

皆様とお会いできるのを楽しみにしています!

お問い合わせ先: cgs@icu.ac.jp

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