9/28(土)一般公開シンポジウム「国籍と性による差別への抵抗」

2024-08-07

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日時:2024年9月28日(土)13:00-18:00(12:30開場)

言語:日本語

場所:国際基督教大学キャンパス トロイヤー記念アーツ・サイエンス館 171教室 (T館 171教室)

会場までの地図:

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※対面開催(オンライン配信なし)

参加申し込みフォーム:https://forms.gle/f1Q6q2d6aBrLp5q96

※UDトークを用いた日本語文字通訳を用います。

( 情報保障について必要なことがございましたら 、9月10日までにお問い合わせください。大変恐縮ではございますが、人員不足の問題から対応に限りがあることをご了承ください。)

お問い合わせ:cgs@icu.ac.jp

【イベント概要】

 近年の日本では、政治的右傾化が進行しており、それに伴い入管法の改悪や性的マイノリティの差別禁止法成立の頓挫などが見られる。このような政治的情勢は、日本に住む移民や難民、そして性的マイノリティの権利や生活環境に負の影響を与える可能性があり、各マイノリティグループの権利を擁護する人々から批判を受けている。また、このような政治的情勢に対する抵抗運動も行われている。

 実際に、国籍や性に基づく差別は構造的に密接に絡み合い、他の社会的要因とも複雑に関連している。しかし、日本社会において国籍とジェンダーやセクシュアリティに関する問題がどのように交差しているかについて議論の場がまだ限られているのが現状である。

 このような問題を踏まえ、日本社会における国籍と性による差別の交差についてどのように捉えるか、またこれが日本国籍を持たない人々、特に女性や性的マイノリティの生活にどのような影響を与えているかについて理解を深める必要がある。さらに、根本的な社会変革と多様な人々が共存できる未来を築くために、どのような社会運動の連帯が求められるのかも重要なテーマである。

 本イベントは、国家という人々をカテゴライズし管理するシステムと性に関する諸規範が引き起こす問題に取り組んできたアクティビストや学者たちを招き、来場者と共に以上の問題について考え交流する場を提供することを目指す。

【ゲストスピーカー】

・生田志織(IKUTA, Shiori)  難民支援協会渉外チーム政策提言担当

国際基督教大学卒(ID18)。大学時代のサークル活動(模擬国連)をきっかけに、難民問題に関心を持つ。ベルリン自由大学への留学、難民支援協会でのインターンを経て、2018年7月より現職。日本の難民を取り巻く法制度の改善に向けた政府・国会への働きかけや、調査研究、ネットワーキングを担当。2023年の入管法改正に際して、国会議員へのロビイングや発信、キャンペーン等を行った。論文として「難民行政40年─日本における難民保護の変遷と課題」『難民研究ジャーナル』第11号。

・松本真紀子(MATSUMOTO, Makiko)  国際同性カップル在留資格訴訟を応援する会

姫路生まれ大分育ち。アインシュタインに憧れ、大学では応用物理学を専攻。就職後、男性社会の中でアインシュタインからフェミニズムに関心がうつり、米国オレゴン州の大学院で女性学を学ぶ。帰国後、フェミニスト団体で働いたあと、現在、翻訳会社勤務。国際同性カップル在留資格訴訟を応援する会をはじめ、フェミニストの視点でつくられたドキュメンタリーの上映会活動、身近な人と死別したこどもやおとなが集える場を運営する団体で活動。マイブームは大音量でベースを弾くこと。

・バーバラ・ダーリン(BARBARA DARLINg) パフォーマンス/ビジュアル アーティスト

グループ展「日本のクルディスタンの現状2021」(川口アートギャラリーアトリア、埼玉、2021年)、個展「gathering」(DMM / 35°37'41.7″N 139°45'20.7″E、東京、2023年)、 「戦争画 STUDIES」(東京都美術館、東京、2015年)、「輝く未来展2013 The HUMANISATION」(東京都美術館、東京、2013年)に企画・展示。

・髙谷幸(TAKAYA, Sachi) 東京大学人文社会系研究科教員

専門は社会学・移民研究。著書に『入管を問う--現代日本における移民の収容と抵抗』(共著、人文書院、2023年)、『追放と抵抗のポリティクス--戦後日本の境界と非正規移民』(ナカニシヤ出版、2017年)、『移民政策とは何か--日本の現実から考える』(編著、人文書院、2019年)、『多文化共生の実験室--大阪から考える』(編著、青弓社、2022年)など。

・堀江有里(HORIE, Yuri) 公益財団法人世界人権問題研究センター専任研究員、日本基督教団牧師

1994年より性的マイノリティの相談業務に従事。近年、「差別の根源」である天皇制の問題に関心。主著『レズビアン・アイデンティティーズ』(洛北出版、2015年)、『「レズビアン」という生き方 ――キリスト教の異性愛主義を問う』(新教出版社、2006年)など。編著『クィア・スタディーズをひらく』1〜3巻(晃洋書房、2019〜2023年)。第2巻に「天皇制とジェンダー/セクシュアリティ――国家のイデオロギー装置とクィアな読解可能性」所収。

【タイムテーブル】

12:30 - 開場

13:00 -13:10 挨拶と趣旨説明

13:10 -15:10 セッション1 抵抗運動の現場における国籍と性の交差

 13:10 -13:45 生田志織

 13:45 -14:20 松本真紀子

 14:20 -14:55 バーバラ・ダーリン

 14:55 -15:10 質疑応答 

15:10 -15:20 休憩

15:20 -16:40 セッション2 クィア・フェミニズムの視点から在留管理制度と戸籍制度の繋がりを読み解く

 15:20 -15:55 高谷幸

 15:55 -16:30 堀江有里

 16:30 -16:40 質疑応答

16:40 -16:50 休憩

16:50 -17:20 パネル・ディスカッション

17:20 -17:50 フロア・ディスカッション

17:50 -18:00 閉会挨拶

主催:国際基督教大学ジェンダー研究センター(CGS) 

企画・運営:文可依

協力:浜崎史菜、小西優実、岡俊一郎、アナ・タットン

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