新刊案内
人間に固有なものとは何か──人文科学をめぐる連続講演──
連続公開講演会「『人間に固有なもの』とは何か」(2007〜2010年度)の成果が刊行されました。
【内容紹介】
人間的であるとはどういうことか。人間のもっとも人間らしいこととは何か。人間が人間についてもつ関心は古代以来のものだが、個別的な科学による人間理解が発達した今日こそ、人間存在をその全体性において捉えようとする問いは先鋭化する。本書は、哲学・神学・西洋古典学・聖書学・文学・音楽など人文科学の諸分野から、この問いに複眼的に答えようとする試みである。創立以来一貫してリベラルアーツ教育を実践し、戦後わが国における人文科学の発展に多くの貢献を果たしてきた国際基督教大学が、今あらたにHumanitiesの意義と価値を発信。ますます細分化する現代の知を前にして、大学で何を学ぶべきか、また大学における教養教育のありかたを模索する教育者に、熟慮すべき問いを投げかける。
【目次】
- 神学:ゆるしの神学と人間学(森本あんり)
- ドイツ文学:現代社会における「人間性・人文科学」の役割(ゲァハート・シェーパース)
- 西洋古典学:人間と人間を超えるもの──古代ギリシア文学における名誉と報復の正義の問題をめぐって(川島重成)
- 聖書学:古代イスラエルにおける人間の自由と尊厳(並木浩一)
- 哲学:神は死んだ? それなら人間性は死んでいないのか?──現代における哲学の課題(田中敦)
- 日本文学:人の心──文学作品に詠まれた古代日本人の存在論(ツベタナ・クリステワ)
- 音楽:音楽はなぜ存在するか(金澤正剛)
- フランス文学:聖アントワーヌの誘惑(小玉クリスティーヌ)
- 哲学:自己を知る──超越者との対話(岡野昌雄)
- 中国思想:朱子の格物致知説──易と太極図説をめぐって(古藤友子)
- 文学:恋・自然・日常──生にやどる意味(岩切正一郎)
- 西洋古典学:ホメロス叙事詩における運命表現(佐野好則)
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