NEWフェミニスト/クィア・ユートピア&ディストピア:非規範的な欲望と身体を通して想像されるオルタナティブ・ワールド

2021-01-19

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フェミニスト/クィア・ユートピア&ディストピア:非規範的な欲望と身体を通して想像されるオルタナティブ・ワールド

日時
2021年3月21日(日)9:00-13:40 (GMT+9)

場所
ズーム・ウェビナー

登録
https://icu.zoom.us/webinar/register/WN_rnVQGIg-SZyrQdIHh7OEPA

言語
英語(同時通訳あり)

企画
中村麻美

ヴューラー・シュテファン(CGS研究所助手、東京大学大学院 博士後期課程)

主催

東京大学大学院総合文化研究科 表象文化論研究室(科研費研究番号No. 19H01205; No. 16K13134)

中村麻美(科研費研究番号No. 19K13119)

国際基督教大学ジェンダー研究センター

登壇者

生駒夏美(国際基督教大学)

中村麻美(立教大学)

ヴューラー・シュテファン(東京大学、国際基督教大学)

清水晶子(東京大学)

飯田麻結(ロンドン大学ゴールドスミス校)

ニシャント・シャハーニ(ワシントン州立大学)

スケジュール

09:00-09:10 開会挨拶

09:10-10:00 キーノート・レクチャー

ニシャント・シャハーニ(ワシントン州立大学)

「もう一つの世界を感知する:ディストピア的現在を通しての、

ユートピアの唯物論的批判」

10:00-10:20 休憩(5 分)&質疑応答(15 分)

10:20-11:10 研究報告 I

生駒夏美(国際基督教大学)

「『フランケンシュタイン』から『侍女の物語』まで:

再生産とフェミニスト・ディストピア」

中村麻美(立教大学)

「『サン・ジュニペロ』(2016 年)におけるクィア・ノスタルジア」

11:10-11:40 休憩(15 分)&質疑応答(15 分)

11:40-12:30 研究報告II

ヴューラー・シュテファン(東京大学、国際基督教大学)

「ジェンダー化された身体の超越?笙野頼子『ウラミズ

モ奴隷選挙』のユートピア的地平線を問い直す」

飯田麻結(ロンドン大学ゴールドスミス校)

「90 年代サイバーフェミニズムのユートピア性、その解体と継承」

12:30-13:10 休憩(25 分)&質疑応答(15 分)

13:10-13:40 ラウンド・テーブル(チェア:清水晶子)

アウトライン

TV ドラマや映画など、近年のポピュラー・カルチャーにおいて、クィアなもしくはフェミニズム的な表象に特徴付けられた作品が増えている。興味深いことに、それらの表象は、ユートピアまたはディストピアという、オルタナティブ・ワールドが舞台であることが多い。のみならず、クィアな表象は、ディストピア的絶望ではなく、どちらかというとユートピア的希望の在り処として提示されがちであるのに対し、フェミニズム的な表象は、ディストピア的な設定が多い。前者に関しては『センス8』(20152018)や『ブラック・ミラー』(2011-)の「サン・ジュニペロ」(2016)と「ストライキング・ヴァイパーズ」というエピソード(2019)が、後者に関しては『侍女の物語』(2017-)が例として挙げられよう。

この二つの傾向は、私たちにいくつか重要な問題を突きつける。まず、クィアなものをユートピア的に表象することは、市場を意識したイメージ戦略あるいはポリティカル・コレクトネスの結果にすぎないのか。それとも、クィアなもののユートピア的な表象は、オルタナティヴな、より良い未来を想像するための新たな方法を私たちに提供するのか。そうであれば、どのように?そして、誰のために?また、フェミニスト・ディストピアの表象は、現在におけるインターセクショナルなフェミニスト政治とどのように対応しているのか。これらの論点を念頭に置きながら、このシンポジウムでは、近年のポピュラー・フィクションにおいて、クィアなもしくはフェミニズム的な視点がいかにユートピアまたはディストピア的想像力と交差し、重なり合うかについて考察する。

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