終了しましたCGS秋学期オンライン読書会のお知らせ:川上未映子『夏物語』& Breasts and Eggs (2020年)を読む

2020-08-28

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川上未映子『夏物語』& Breasts and Eggs (2020)を読む

ICUジェンダー研究センター(CGS)では毎学期、学生およびCGSスタッフ主催で一冊の本をみんなでじっくりと読む、読書会を開催しています。ひとりで読むには難しい本も、みんなで読めば大丈夫。わからない部分をお互いにシェアしながら、楽しく読み進めましょう!

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20201008日(木曜日・10時から)、国際基督教大学のジェンダー研究センターと早稲田大学の由尾瞳教授が、作家の川上未映子氏および翻訳者のサム・ベット氏とデビッド・ボイド氏をお招きし、ジェンダーと翻訳について話し合い、また『夏物語』の英訳Breasts and Eggsについてのオンライン・イベントを開催します。この刺激的な対談に向けて、英語と日本語、二つの言語で翻訳に焦点を当てながらジェンダーの視点からこの小説についてZOOMで読書会を開こうと思っています。小説はできれば各自で入手をお願いいたします(日本語原書か英語訳どちらでも良いです)。

開催曜日・時間

2020911日・18日・25日の金曜日のランチタイム(1240分から1350分まで)

ZOOMを用いて開催します。

担当者:フリアナ・ブリティカ・アルサテ(助教)。ご興味のある方はjburitica@icu.ac.jpまでご連絡ください。

作品紹介:先日、毎日出版文化賞受賞作『夏物語』の英訳が、芥川賞を受賞した前作『乳と卵』より由来する「Breasts and Eggs」というタイトルで出版され、著者の作品は英語圏やアジア圏外の市場へ大規模な進出を果たした。この作品は『乳と卵』で描かれた物語を軸に、語り手である夏子の10年後の人生を綴った小説で、精子提供でシングルマザーになるという事に対する夏子の様々な思いが描かれている。川上氏は多様な作風をもつ多作な作家であり、彼女の作品はフェミニズム、ジェンダー、女流文学に関するテーマが描かれている事で有名である。『夏物語』の中で語り手が直面するジレンマは、日本で今まさに話題となっている内容であり、また、世界中の読者の心にも訴えかけるものがある。作品に出てくる登場人物の日常生活を通して、女性の抑圧、不安定性(プレカリティ)、家庭内暴力、生殖に関する倫理、正義、科学技術など、数々の大きな問題が取り上げられている。その為、彼女の作品はジェンダーとセクシュアリティの観点からも文学分析の対象となるのだ。

著者紹介:1976年大阪府生まれの川上未映子氏は、シンガーソングライターとしてキャリアを始めた。2006年に散文詩「先端で、さすわ さされるわ そらええわ」を出版し、2007年に出版した初の中編小説「わたくし率 イン 歯−、または世界」は、坪内逍遙大賞奨励賞を受賞する。2008年には2作目の中編小説「乳と卵」を出版し、芥川賞を受賞。2009年に出版した初の長編小説「ヘヴン」は、芸術選奨文部科学大臣新人賞と紫式部文学賞を受賞した。さらに、GRANTA Best of Young Japanese Novelists 2016に選出し、翌年にはJohn Freemanの Future of New Writingにて、最も刺激的なグローバル・タレント20人の中にも選ばれた。

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