国際基督教大学 生涯学習講座
2010年秋期(9〜11月または12月) 受講生募集ご案内 2010.7.14 更新
| No. | 講座名 | 講師 | 曜日 | 時間 | 教室 | 開講期間 |
| 1 | 英語新聞を通して見る世界 | 安積 仰也(あづみ こうや) <元本学大学院教授> |
毎週水曜日(全10回) |
10ー12時 | 本部棟206号室 |
9月15日〜11月24日 |
| 2 | 「狭衣物語」を読む XI | 平野 孝子(ひらの たかこ) <元本学非常勤講師> |
毎週金曜日(全10回) |
10ー12時 | 本部棟206号室 |
9月17日〜11月19日 |
| 3 | 新約聖書ギリシア語入門 | 川島 重成(かわしま しげなり) <本学名誉教授> | 右記水曜日(全10回) | 14ー16時 | ダイアログハウス2階中会議室 | 9月22日, 29日, 10月6日, 13日, 27日, 11月10日, 24日,12月1日, 8日, 15日 |
| 4 | 江戸時代の日本の数学 和算 | 森本 光生(もりもと みつお) <元本学教授> |
毎週金曜日(全10回) |
14ー16時 | 本部棟206号室 |
9月17日〜11月19日 |
| 募集人数 | 各40名(先着順)。 *受講者が15名未満の場合には講座を開講しない場合があります。 |
| 受講料 | 各講座とも20,000円(全回分一括納入)*FOI会員は18,000円 |
| 申込方法 | 9月7日(火)までに下記1.または2.の何れかの方法にて受講料をお支払い下さい。申込は先着順にて受け付けますが、満席となった場合や講座が変更になった場合は受講できないこともありますのでご了承下さい。その場合受講料は全額返金いたします。
《受講証》 受講料納入の確認後、受講証を送付します。 *申込の際に記載された個人情報は当生涯学習の事務及び次回の講座のご案内以外には使用いたしません。
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| 受講上の注意 | 1.受講の際は必ず受講証をご持参下さい。受講証の提示で、大学図書館の入館・閲覧ができます(貸出不可)。 |
| 連絡先 | 181-8585 三鷹市大沢3-10-2 国際基督教大学 社会サービス担当(本部棟2F総務グループ内) TEL:0422-33-3013(直)/FAX:0422-33-9887/E-mail:s-service@icu.ac.jp |
| 取扱時間 | <月〜金/午前9時〜12時・午後1時〜5時> <第1,3,5土曜/午前9時〜午後1時/ただし7・8月は閉室> *第2,4土曜及び日曜及び祝日は閉室 **7/26〜8/6は事務室は一斉休業となります。 |
☆講義内容☆
1. 英語新聞を通して見る世界
このコースでは、ニューヨーク・タイムスなど英語新聞の最新版からいくつかの記事を選び、次週の読む宿題として配ります。
視野を広め世界で何が起きているかの認識を増し、自分で考え、意見を持ち、それを人前で発言する能力を育てることを目的としています。と同時に世界語になってしまった英語の使用力を高める効果を望んでいます。
クラスの進め方は全員参加ディスカッション方式を採用し、講師による一方的講義は行いません。クラスの公用言語は英語ですが、ICU(国際基督教大学)の公用言語、日英語のどちらでもよいことにします。
宿題の各記事につき、その内容・背景などの説明と自己の意見を順番に発表してもらいますが、他の誰でも発言できる時間も設けます。
過去の経験からこのコースに登録される受講生の英語理解力はかなり高く、読む方は辞書は必要だが問題はなく、また一期でかなり上達することが解りました。話す方は問題があります。個人差が大きくクラス内での匡正は難しく、クラス以外の場でも機会を求めて上達されることが望まれます。このコースでは英文を日本語に訳すことは全くやりません。従来の英語のクラスと全く違い、英語を使うコースです。
英語はあくまでも道具であって目的ではありません。しかしこの道具は世界で生きていくための必要手段になってしまいました。
世界の色々な国・文化・社会の人々との接触も、相互依存の度合いも増え続けることでしょう。世界市民誰とでも話し合えるようになりたいものです。
日本にいながらアメリカ留学の一面が味わえるコースです。
2. 狭衣物語を読む XI
これまで巻四は行き詰まったこの物語の打開策としてとらえられてきましたが、実はこの巻はつけ足しではなく、物語作者の意欲が込められた大事な巻であると思われます。筋立てとしましては、源氏宮の形代である宰相中将の妹宮の出現ですから、平凡な成り行きに思えますが、細部にわたる的確な表現力、脇役たちの特徴的な活躍などに成長の跡をみたいと思います。
女宮の心情が、これまでに登場した女性たちと同様に、少しも伝わってこないことに苛立つのは、ないものねだりの謗りをまぬがれないでしょう。
大団円に向かって、作者がどんな展開を目論んでいるのかを想像するのは楽しみです。
3. 新約聖書ギリシア語入門
新約聖書の原典はギリシア語で書かれました。この講座では、今までギリシア語に接したことのない人を対象に、一年20回(春期10回、秋期10回)で、新約聖書のギリシア語文法をやさしく手解きしつつ、新約聖書の珠玉のような数々の名句を少しずつご一緒に学んでいきます。第一回目で「神は愛である」という聖句がギリシア語で読めるようになり、一年後には『ヨハネ第一の手紙』が事実上読みおわっていることになります。「主の祈り」や「山上の説教」もギリシア語で分かるようになる筈です。今回の秋期講座はその後半部ということになりますが、春期を受講されなかった方でも、ギリシア語に触れたことのある方であれば今回の講座に参加することは可能です。
4.江戸時代の日本の数学 和算
和算とは江戸時代の日本で発展した数学である。1627年に刊行された吉田光由著の『塵劫記』は、寺子屋の算術教科書として大成功をおさめ、明治時代に至るまで、300種類以上の『塵劫記』が出版された。これは、小学校レベルの算数であり、珠算などの内容は、中国明代の程大位著『算法統宗』によって日本に伝わった。また16世紀末には、中学校レベルの数学における未知変数と同等の数学技法が、中国元代の朱世傑著『算学啓蒙』により日本に伝わった。これを天元術という。これら中国伝統数学の基盤の上に、和算は目覚ましい発展を遂げる。例えば、関孝和の行列式の理論、建部賢弘の42桁もの円周率の計算方法などは、当時の世界の数学の中で突出していた。
「長方形の長辺と短辺の和が12で面積が35のとき、長辺と短辺はそれぞれいくらか」という問題は小学校算数でも解くことが出来るが、未知数を導入すると非常に見通し良くなる。未知数の導入は、数学の世界で新天地を開くことに相当する。今回の講座では、江戸初期の和算家達がどのようにしてこのような新しい数学的道具を獲得していったかを丁寧に説明してみたいと思う。扱う数学のレベルは中学校レベルであるが、江戸時代文化の中で、和算がどのようにしてこの数学発展の階段を上って行ったのか、歴史的、文化的背景も含めて説明する予定である。また、受講生の必要に応じて数学の説明も加える予定である。
参考文献(最近出版されたもの):
佐藤健一監修:『和算の辞典』、朝倉書店、2009年
(ごく最近出版された辞典で、和算のことならなんでも書いてあり便利である。)
小川束・佐藤健一・竹之内脩・森本光生著:『建部賢弘の数学』、共立出版、2008年
(講師も分担執筆した建部賢弘の生涯、数学業績などが記されている。)
佐藤健一・真島秀行編:『関孝和の人と業績』、研成社、2008年
(2008年は関孝和の没後300年で、それを記念した出版物の一つで、関孝和と彼の数学の
紹介、最近の研究動向などが、講師を含む20名の研究者によって記されている。)
★講師紹介★
1. 安積 仰也
吉祥寺生まれ。高校卒業後アメリカ留学(Haverford大学卒、Columbia大学PhD取得)を経て、New York大学・Wisconsin大学・Columbia大学・Rutgers大学教授歴任。1990年本学教授(社会学)、のち大学院教授(2001年3月まで)。
2. 平野 孝子
東京女子大学日本文学科卒業。東京教育大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程修了。文学修士。1973年より2001年まで本学に非常勤講師として出講。専門は平安時代文学並びに近代女流文学。主な論文には「和泉式部日記研究ー蜻蛉日記と比較してー」「竹取物語の技法」「蜻蛉日記について(物語化ということ)」「狭衣物語の構成」「宇津保物語の方法」などがある。
3. 川島 重成
1938年生れ。国際基督教大学卒業、東京大学大学院修了(文学修士)。現在大妻女子大学教授、本学名誉教授。
・著書:
『「イーリアス」ギリシア英雄叙事詩の世界』岩波書店1991.
『ギリシア悲劇―神々と人間、愛(エロース)と死(タナトス)』講談社学術文庫1999.
『イエスの七つの譬えー開かれた地平』三陸書房2000.
『ギリシア紀行―歴史・宗教・文学』岩波書店2001.
『アポロンの光と闇のもとにーギリシア悲劇「オイディプス王」解釈―』三陸書房2004.
他
・共編書: 『ムーサよ、語れー古代ギリシア文学への招待』三陸書房2003.
・翻訳:エウリーピデース「ヒッポリュトス」、『ギリシア悲劇全集』第5巻、岩波書店1990.他
4.森本 光生
1942年に東京に生まれる。
東京大学理学部数学科卒業、東京大学(1966−1972)、上智大学(1972-1998)を経て、1998年より国際基督教大学理学科数学教授、2004年4月より学務副学長。2008年3月に国際基督教大学を退職。
現在は、上智大学名誉教授、四日市大学関孝和数学研究所副所長。
専門は、数学(関数解析学)であるが、長年、和算を含む東アジア数学史に興味を持つ。最近は、もっぱら和算に関する論文を書いている。