『緑はよみがえる』試写会報告 

『緑はよみがえる』試写会報告

2016年4月20日(水)に、エルマンノ・オルミ監督の『緑はよみがえる』の試写会を開催いたしました。父から伝え聞いた戦争の記憶を語り継ぐことを主題に据えた本作品は、イタリアでも多くの教育機関で上映され、平和とは、戦争とは何かを問いかけました。
本編上映に先駆けて、戦争体験の語り部として活躍されている三鷹市民の高橋文雄氏によるトークが行われました。

上映後の質疑応答では、活発な議論が交わされました。

参加学生からのコメント(抜粋):

「人が人を赦せないとは、人間とは何なんだろうか、本当にそう思いました」
「高橋さんのお話で広島に行かれたおばあさまが屠殺場と表現なさっていたことが衝撃でした」
「幸せでない人の歌は誰も聞かない、という台詞が初めのシーンと呼応していて、とても静かな映画であるだけに響いた」
「殺し合い、憎悪、恨みは結局何も生み出さず、むなしい。愛することの大切さ、そんなものが今も昔も一番大事になっていると思います」
「狭い、隙間から外を見ているシーンはずっとハラハラしていた」
「美しい自然の中で、それとは対称的に行われる戦争のむなしさ、残酷さをひしひしと感じました」
「数ではなく名前が知りたい。個々として認識されない全体主義が戦争の一面でもあるのだなと思った」
「終始静かだった。だから余計に銃弾や爆撃の音が、よりリアルに感じた」
「この映画は多くを語らないけれど、セリフ以上に何かを物語る眼力や音や動物の存在があった」
「舞台は戦場で、出て来る人間はみな兵士だったけれど、戦場である前にそこは美しい大地であり、兵士である前に人である。そのことが時々ふっと垣間見える」
「一体誰と戦っているかも分からない恐怖をこの映画は見事に描いていた」

試写会01

『緑はよみがえる』公式サイト(4月23日より岩波ホールにて公開中)

エルマンノ・オルミ監督から日本の観客に贈る平和へのメッセージ