Last Update: June 4, 2022

コンピュータを使って囲碁を学びませんか

Computer Assisted GO Learning


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はじめに

学ぶことはすべてのひとに開かれたすばらしい経験だと考えています。AI (Artificial Intelligence 人工知能) の技術が進み、特に、ニューラル・ネットワークから発展した、深層学習 (Deep Learning) と呼ばれる技術によって、画像認識、音声認識、そして、自動翻訳といった分野の進展は、目をみはるものがあります。思考ゲームの世界でも、特に、囲碁の分野で、世界のトップ・プロに対して、AI碁が勝利していったことは、一つの象徴でもあるでしょう。ここには、深層学習と、強化学習(reinforcement learning)という技術が使われています。

わたしは、AI の専門家ではありませんが、個人的には、Alpha Go を率いた、デミス・ハサビス (Demis Hassabis) の影響はとても大きいと思います。特徴的なのは、それまでは、人間の知識を最大限に学んで、強くなっていったものが、コンピュータ同士でゲームを繰り返しながら、深層学習において必要なパラメターを、強化学習の手法で調節していくことができるようになったことだと思います。その背景には、人間の脳の研究があると聞くと、良い手を学ぶことから、思考方法を学ぶことに進化しているとも捉えることができるのではないでしょうか。むろん、人間の思考の一部分に過ぎないという評価もあたっていると思います。しかし、人間の学習も、先人の知識を学ぶことから、どのように考えるのかを学ぶことに、シフトするたいせつさも教えてくれているように感じます。

それから、二・三年で、AI碁を上手に使って学ぶプロが、プロの世界でも上位を占めるようになり、学ぶスピードも加速しているように見えます。Alpha Go が出た頃と比較すると、プロの力もかなりあがったとも言われています。そして、トップ・プロをことごとく打ち負かした Alpha Go などよりは、いまは、トップ・プロの方が強いというかたもおられるようです。しかし、また、AI 碁も、さらに進歩していることも確かです。その中で、AI碁を利用しながら、学び、また、プロの碁を鑑賞するという、それまでには、なかった碁の楽しみ方も生まれてきています。

わたしは、小学生、中学生のころは、祖父や友人と囲碁をよく打っていました。また祖父が貸してくれた和綴本の古い囲碁の本で勉強したことも思い出されます。しかし、それ以降は、誘われて少し打った時期はありますが、勉強をして強くなったという感覚はありません。小学生・中学生のころから、あまり上達していないように思います。そんなわたしも、また、勉強してみようと思うようになっています。それは、AI碁のプログラムが、いろいろな方の協力によって、無償で、公開され、それで楽しむことができるようになってきたからです。年齢もありますから、あまり強くはならないと思いますが、いままでにはない楽しみ方ができるのではないかと思い、このページを書いてみることにしました。

Windows や、Linux も多少使える環境にありますが、特に日本では、あまり利用者が多くはないと思われる、Mac OSX をメインで利用しているので、Mac を中心に、少し覚書を書いておこうと思います。すべて、Windows でも使えるものばかりです。特に、学ぶことは、すべてのひとに開かれている (universally available) ことが、人間の間のさらなる格差を拡大しないためにもたいせつだと思っているので、基本的に、無償のもののみを、紹介したいと思います。現在は、無償のものでも、素晴らしいものが、たくさんあると思います。ただ、無償のものは、利用に、多少の障害(ハードル)があり、すぐ、使い始めることができるわけではない面もありますから、それを、覚書として書くことで、すこしでも、このすばらしいゲームを学び楽しむ幅を広げてくださる方があればと願っています。


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囲碁アプリ GO Applications


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AI 碁 ソフトウェア AI GO Softwares

AI碁のソフトウェアは、現在たくさん公開されて言うようです。わたしは、最初に紹介する Katago が好きで、これで十分だと思っていますので、まずは、Katago を紹介ます。

Katago

Katago のための碁盤ソフトである、Katrain で Katago を利用することを目標とします。Mac での利用方法を説明します。Windows については、ネット上にたくさん紹介サイトがあると思うのでそちらを御覧ください。Mac では、Compile(ソース・コードと呼ばれるプログラムから、実行ファイル(binary file とも言います)を作成すること)のために必要な、様々な道具を整えることを自動でして、から、一定の場所に、実行ファイルを作成してくれる Home Brew というものがあるので、それを使います。しかし、それらも、基本は、ユーティリティ(Utilities)にある、ターミナル(Terminal)と呼ばれる、一行一行、命令を入力する(Comand Line)アプリを使います。極力、そのターミナルに、Copy Paste すればよいものをいかに書いておきます。- から始まるものは、- とその次の、スペースの後から、その行の最後までを、コピーして、ペースト、それから、Return Enter を押してください。たとえば、最初の、HomeBrew をインストールするためには、/bin/bash から、install/sh)" までをコピーして、ペースとします。# 以下はコメントですので、含めても含めなくても問題ありません。

Katago を KaTrain で

上に紹介した KaTrain のサイトに使い方のマニュアルもあります。Google 翻訳でいろいろな言語でも、説明を読むことができます。YouTube Channel に説明ビデオもあります。わたしは使いこなしているとは言えませんが、非常に良くできたソフトだと思います。私は、AI の最強モードしか使っていませんが、他にも、いろいろなモードがあり、いろいろな楽しみ方ができるようになっています。かなりの研究も可能だと思います。それが無償で使えるのですから、本当に素晴らしい。もう少し、普及用に、学習者に合わせることができれば、囲碁を楽しむ方が増えるのかもしれません。

すこしだけ、使った経験を書くと、なれることが必要ですが、2022年6月3日時点で、50局ほど打ってみて、7子、6子は勝てるようになりましたが、5子は、やっと勝ったという状態です。6子や7子でも少し油断すると負けてしまいますが、現在は、5子で、確実に勝てるようになればと思っています。私は、小学生のころ一番熱心だったと思いますが、その頃とは、囲碁自体がとても変化・進化したと思います。置碁の場合、安全策を取り、それほど過激に打つ必要はありませんが、AI は、すごい手を連発してきますから、手を抜いてよいのか、相手が手を抜いたところを決めたほうが良いのかなど、細かい注意はやはり必要です。AI が示す変化は、難しすぎて、選択できない場合も多いので、かなり時間をかけて、勉強し、また、定石の変化を研究し、ある程度覚える必要もあるのでしょう。若くないと、やはり難しいのかもしれません。しかし、AI の思考を垣間見ることで、囲碁の深さも、感じることができ、AI がなかった時代と、AI が開発されて以降の世界を経験できたのは、本当に恵まれていると感じる。


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オンライン 碁 GO Online

Leela Zero や Katago を試して見るだけなら、下のオンラインサイトでも十分かもしれません。
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YouTube など

いまは、碁に限らずあらやるものの学習に、YouTube などのビデオコンテンツは、欠かせないものになっていますし、教える方(YouTuber)も、とても上手です。あまり、時間を使っていないのと、評価をするのは、難しいので、おすすめのものがありましたら、教えて下さい。

タイトル戦の中継なども今は、YouTube で見ることができるようになっており、多くの方に楽しんでいただければと思います。


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モバイル・アプリ

学習ツールとして、便利なのが、携帯電話や、タブレット端末で使える、アプリです。Apple Store や、Google Play からダウンロードできます。対局用のアプリもありますが、良いものは有償になっています。詰碁などの学習には、無償のものでも、十分なように思います。こちらの手に対応していくれるのも、嬉しいですし、ヒントを出してくれるものもあります。今の時代は本当に恵まれていると思います。下に書いてある以外にも、たくさん存在します。無償で遊べるものだけを拾っておきます。
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棋譜のサイト


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参考にしたサイト


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