Last Update: September 21, 2017

TeX Support


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This page is designed mainly to support ICU students who will write senior thesis and master thesis by TeX.


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TeX, LaTeX, pLaTeX, ...

TeX と称されるのは、D. Knuth のグループが開発した組み版システムの総称である。使いやすくするために、マクロといわれる標準的に利用するものを付け加えて L. Lamport が LaTeX と呼ばれるシステムにしてから、数式を使うことが多い、数学、理論物理学、数理情報科学などで利用者が増え、これらの分野では標準的な論文作成ツールとなっている。

Unix 上で開発が進められたことにより、そのコマント群が中心となっている。*.tex と拡張子のついた、テキストファイルを、latex というコマントで、*.dvi と拡張子のついた、divice independent file と呼ばれる、バイナリーファイルが作成され(同時に、他に、*.aux, *.log などの参照ファイルが作成される)これから、さらに、印刷するために、*.ps というポストスクリプトファイル、または、*.pdf という PDF (Portable Document Format) ファイルに変換され、印刷される。*.dvi ファイルを画面に表示するのは、dvi viewer などと呼ばれる。コマンドを [command] で記述すると、

*.tex -> [latex]-> *.dvi -> [dvips] - *.ps (または [dvipdf] -> *.pdf)
日本語化はいくつか存在するが、基本的なものは、pLaTeX で、そのもとでは、おおよそ
*.tex -> [platex]-> *.dvi -> [dvipsk] - *.ps (または [dvipdfmx] -> *.pdf)
となっている。最初の *.tex ファイルは、様々な、エディター(代表的なものは、Emacs) ただ、MS Word などしか利用したことが無く、エディターの概念も無く、コンピュータを使う場合が多くなり、基本的なコマンドをコマンドラインで打ち込むのは、初心者には、敷居が高いこともあり、上記コマンド群を使いやすくしたものがいくつか現れている。これもたくさん種類があるが、ここでは、Macintosh に関しては、TeXshop、Windows に関しては、Winshell に限り紹介する。個人的には、Macintosh または、Unix 系を日常的に利用しているので、Windows 系は、時折、周辺のコンピュータの管理上さわる程度で、詳しくはないことを断っておく。

まとめると、Macintosh では、TeXshop が適切に動き、Windows で Winshell が適切に動けば、あとは、コマンド群のことは、知らなくても、TeX システムを利用することができる。ただし、これらは、背景にある、コマンド群を使いやすくする者で、TeX システム自体ではないので、まずは、TeX システム自体をインストールし、その上で、これらを設定する必要があることである。


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Installation

2015年11月時点では、TeXLive2015 という Distribution(関連ソフトをまとめたもの)でそれぞれのシステムへのインストール用に提供されているものを使えば、日本語環境も含め、基本的に問題はない。上にも書いた、使いやすい環境にするソフトは、システム毎に種類が違うが、それは、TeXWiki などを参照して頂きたい。[2015.11.20]

基本的なコンピュータの仕組み、Opearting System (Unix, MS-DOS 等) についても基本的な知識があることが望ましいが、まず、TeX を使うことも重要である。それにしては、最初のハードルが高い。 なるべく、単純なインストールで、かつ広く使われているものについて説明する。

Microsoft Windows

以下の記事は多少古いので、TeXLive2015 または下にもある角藤さんがまとめてあるものをつかうのが、よいでしょう。どちらも大きな違いはないようです。TeXLive2013 が出てからは、わたしは、基本的に、TeXLive をベースにしています。[2015.11.20]

Apple MacOS

以下の記事は多少古いので、TeXLive2015 またはそれに多少 Mac Original な TeX 関連ソフトをまとめた、MacTeX を使うか、最小限のものに限った BasicTeX を使うかでしょう。頻繁に利用する場合は、MacTeX がよいかと思いますが 2GB 程度ありますし、すべて使うわけではないので、TeXLive2015 で充分でしょう。これもかなり大きいです。Rmarkdown などで、pdf を書き出す補助としてつかうなら、BasicTeX で充分だと思いますが、こちらは、試していません。RStudio などで、Rmarkdown を使う場合などは、それらの検索項目で調べてみて下さい。TeXLive2013 が出てからは、わたしは、基本的に、TeXLive をベースにしています。[2015.11.20]

[2012.6.29]
[OLD] に残してある方法を個人的には使ってきたが、学生などに教えるときは、Unix の知識がないと、問題を起こすこともあるので、極力簡単な方法を書いておこうと思う。Unix の基本知識を知っておくことは、是非学生には、進めたいが、TeX を使うのに必須なわけではないので、以下にインストールの方法などを書くこととする。

OLD

基本的に現在はお薦めではない、または、使えないと思って下さい。しかし、記録のために残します。

[2011.7.11]

Unix


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Basics

下のリンクリストにもありますが、渡辺徹さんのページ MyTeXpert にいき、左のフレームにある「好き好きLaTeX2e/初級編」を選択し、「配布形式」のなかの「電子媒体」の「閲覧用 PDF」を選択して、「好き好きLaTeX2e/初級編」を見てみることをお薦めします。これは、ダウンロードしていつでも参照できるようにしておくと便利でしょう。印刷体の本も安価で出ていますので、それを購入するのもよいですし、図書館で、何冊かみてみて、そのなかで自分が使いやすいものを一冊購入することをお薦めします。冊子体のものと、電子媒体のものと一長一短ですから、上手に利用して下さい。 この本自体も無論TeXで書かれていてそのソースも公開されています。

少しなれてきたら、Links にある小田先生のページを見て下さい。


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Miscellaneous


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Thesis

ICUの学生は、Moodle 内に、TeX_Support Page を用意してあります。 様々な情報がありますが、卒業論文の、スタイルファイルをダウンロードすることも可能です。

TeX Support in Moodle


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Presentation

用途、好み、環境、時間をどの程度使うかなどにより、いろいろな方法が考えられるが、大部分の内容は LaTeX で書かれたものがすでにある場合を想定して、何種類か、プロジェクターを使って、スクリーンに東映することを想定して、説明する。上にある方が、基本的には、作業量が少ないと思って良い。


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Links

  1. TeXWiki: All fundamental information about Japanese TeX users.
    奥村晴彦先生が運営なさっていました TeX Wiki は,2016 年 1 月 20 日をもって,日本語 TeX 開発コミュニティに移管とのことです。奥村先生本当に長い間お世話になりました。
  2. 奥村先生のページ:統計や情報なども含めこれまで蓄えられている情報は充実しています。
  3. MyTeXpert: 渡辺徹さんのページから移されたダウンロードページ。「渡辺さんの『好き好きLaTeX - 初級編』閲覧用をダウンロードしておけば、基本的なことは殆どすべて解決。出版物のこれからの形としても、模範となるべきものである。」といつも学生に紹介していたもの。
    ページリンク先に 1.1.3 などとして「好き好きLaTeX - 初級編」が配布されている、また、ron として「LATEX による論文作成の手引き」ので、基本的なものは、みな入手できるが、充実したページが更新されていくのは、楽しみだったが、それが無くなってしまったのは残念。渡辺徹先生もご苦労様でした。わたしのぺーじはどうしようかな。
  4. 小田忠雄先生(東北大名誉教授) のページ。国際基督教大学でもオスマー客員教授を一年間務めて下さった。「数学の常識・非常識---由緒正しい \TeX 入力法」はTEX Source File まで公開して下さっている。是非参考にしてほしい。
  5. LaTeX Presentation のための、Beamer についての 相馬 輔(Soma, Tasuku)さんのページ。これで十分だと思います。あとは、ネットで検索すると、いくつもサンプルが得られます。研究分野が近い、信州大学の 花木さん のサンプルのリンクをつけておきます。

  6. Online TeX:詳細はこちら
    1. Cloud LaTeX: Acaric が運営する、日本語 TeX が Default で使えるサイト。
    2. SHARE LATEX: おそらく最もよく使われている Online TeX
      日本語については、ここに説明があるが、単に、次の一行を加えれば問題ないと思われる。
      \usepackage[whole,autotilde]{bxcjkjatype}
    3. OverLeaf: WriteLaTeX として、Online Latex としては、最初にスタートしたサイト、いまは、OverLeaf として生まれ変わっている。日本語を用いる場合は、次の一行を加えれば問題ないと思われる。
      \usepackage[whole,autotilde]{bxcjkjatype}
    4. SageMathCloud: 総合環境で、この中で TeX も使える。SageMath Worksheet がメインであるが、他に、Octave (MatLab の Free 版), IPython, R なども使える。日本語を用いる場合は、次の一行を加えれば問題ないと思われる。
      \usepackage[whole,autotilde]{bxcjkjatype}
  7. 日本語TeXについて
    1. TeXの最近の動向: 「好き好きLaTeX」の渡辺さんのページ
    2. pTEX系列の最近の状況について: epsilon–pTEXの開発者北川弘典氏の2012年3月25日の講演スライド(個人的にはこの記事で大体を把握しました)

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