小川幹弘
(指導教授:勝見允行)
ジベレリンに応答する遺伝子の単離と特性解析
Cloning and characterization of gibberellin-responding genes
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本研究では,植物ホルモンのジベレリン(GA)が葉条の伸長を促進する機構を分子レ
ベルで調べるため,GA に応答する遺伝子の探索と単離を試みた.材料として,トウモ
ロコシのGA欠損突然変異体である矮性d5,GA 非感受性優性突然変遺体である矮性D8
を用いた.Differential display 法により,(1) d5 とGA 処理をしたd5 および,(2) 正常体
とD8 との間で比較し,発現量の異なるmRNA の単離を試みた.(1)においては,gar1
とgar2 の2種類のGA に応答する遺伝子が単離された.gar1 は無処理のd5 でも発現し
ていたが,GA 処理後24時間で発現量が増加した.gar1 の194bp 部分塩基配列からこ
の遺伝子はすでにトウモロコシで報告されているT18805 遺伝子と同一であると考えられ
る.gar2 はGA で処理をすると4時間ほどで発現した.gar2 の181bp 部分塩基配列か
らは類似の遺伝子は報告されていなかった. (2) においては,D8 でわずかしか発現して
いないgar3 遺伝子を単離した.gar 3は GA 処理に関係なく,d5 では発現していた.
225bp 部分塩基配列からは類似の遺伝子は検索できなかった.gar3 はGA 受容体あるい
はそれに続く情報伝達系に関係のある遺伝子の可能性もある.以上のほかに,水ストレ
スに関連があると思われる遺伝子SR1 が単離された.
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