アジアンフォーラム 127th 「中国における『菊と刀』のヒットに見られる文化ブーム」

2010-06-25

カテゴリ: ,

127th
2010
625 金曜日
14:00-15:00
本館251

Prof. 郭連友 (Guo Lianyou)
教授、中国北京外国語大学日本学研究センター

「中国における『菊と刀』のヒットに見られる文化ブーム」
2005年4月、日中関係は、小泉元首相の靖国神社参拝問題を導火線に緊迫した状態に陥り、中国各地で反日デモが勃発した。同時に、それを背景に、新たな日本研究ブームが中国で繰り広げられた。同じ東アジアの国である日本は中国の近隣でありながら、日本人はいったい何を考えているのか、については、実は一般の中国人はあまりにも知らない。日本をもっと知りたい、何とか現状を打開したい、など国民の素朴な願望が日本研究書の出版ブームや再版ブームを醸成した。例えば、中国の権威出版社商務印書館版『菊と刀』(当時唯一の中国語訳本)は2005年6月再版の際、一回の再版で5万冊を刷った。それだけでなく、『菊と刀』は複数の出版社から新翻訳本、挿絵入り本など、次から次へと刊行され、現代中国人の日本理解に大きく役立った。本報告は最近中国の『菊と刀』の刊行・研究状況及びその他日本文化ブームの状況を紹介しながら、新たな日本研究の背景・狙い及び意義について考えてみたい。

発表言語: 日本語

    Copyright © 2018 ICU International Christian University - All Rights Reserved
    アジアンフォーラム 127th 「中国における『菊と刀』のヒットに見られる文化ブーム」 アジア文化研究所  Jp sitemap  En sitemap